インターネットの人間関係が現実を超えるとき

      2017/08/12

インターネットで人間関係を築くビジネスを始めて8年以上になります。現実の人間関係もさほど得意な方ではないのですが、それではインターネットなら顔が見えないぶん楽かというと、全くそういうことはありません。

 

逆に、とかくインターネット上の人間関係なんて希薄なものと言われがちですが、私のつたない経験から言うと、現実の人間関係と、ある意味全く変わりないなあとつくづく思うのです。それぞれにメリットとデメリットがあるのであって、どちらが良いとか悪いとかいうことではないと感じています。

 

人間関係がうまくいかない人はどっちでも同じはず

 

インターネットだから悪い人に騙されやすいとか(その確率は高いのかもしれませんが)、ネットだけでは人との絆はできないとか、現実の付き合いでなければ互いに理解し合えない、ということはありません。そのように言う人は多いと思いますが、狭い範囲あるいは短期間の経験だけで判断している可能性が高いでしょう。
インターネット上での出会いというと、その場限りの刹那的なものがほとんどかと思いますが、中には私たちのグループのように、一緒にビジネスをする仲間となって、比較的長期間お付き合いすることになるケースもあるのです。

 

私のビジネスの場合、メールやチャットの文章と、スカイプなどで聞く声、そして互いに自分が納得した写りの(しばしば数年前の)顔写真を頼りにお付き合いするのですが、現実と全く同じで、相性がいいか悪いかはごく初期のうちにわかります。しかも、これはちょっと不思議なのですが、顔が見えない分、もしかしたら見えるよりももっと、その人の本質のようなものを感じ取りやすいかもしれません。

 

現実の人間関係だと、顔の表情などボディランゲージによる相互理解は大きな比重を占めますが、だからといって必ずしも正しい判断ができるとは限りません。メールとスカイプだけのお付き合いだと、年齢、性別、経歴などに関係なく、人間同士!といった感じの交流だと感じることが、私の場合には多いです。

 

この人とはあまり気が合うとはいえないなと気づいたなら、必要最小限のコミュニケーションを礼儀正しくとっていればいいのだし、話していて楽しいなら、仕事を越えてプライベートなこともおしゃべりし、もっと楽しめばいいのです。実際に会ってお茶したりカラオケに行ったりしなくても、十分に友情は育めるということがわかりました。つまり、ネットだから関係が長続きしないのではなくて、そういう相手とは現実に会ったとしても同じだということです。

 

数年に一度は「困ったなあ」と思う方にも遭遇してしまいますが、これも現実と同じです。なんとかしのいで、円満にお別れすればいいのです。その「困ったさん」は私だけでなくグループのみんなを困らせているところを見ると、これまた決してネットのせいではないでしょう。そういう人はたぶん99%の高確率で、現実でも周囲の人を困らせているはずです。

 

ネット上で詐欺的な行為をしたり、他者を誹謗中傷したりする人が、現実では打って変わって温厚で真面目で親切な人、ということはほぼあり得ませんよね。だから、「困ったさん」と多少多めに遭遇するかもしれませんが、だからといってネット上で人間関係を作るのが悪いとか、期待するべきでないということではなく、単に出会った相手の人間性の問題なのだと思います。

 

そして、どういう人と出会う確率が高いかは、その多くが私たち自身の思考によると思います。思考が現実を創るのです。

 

現実の人間関係の疲れを癒すインターネットの効果

 

私の場合、ビジネス仲間とほぼ毎週スカイプで集まってなんだかんだと話しますが、盆暮れにはアルコールとおつまみも各自用意して『スカイプ飲み会』もします。もちろん、顔が見えなくても十分楽しめます。日本のあちこちから簡単に集まれるのはネットならではです。距離や年齢や立場は全く関係ありません。ご当地の名物など、初めて聞くものをすぐに検索してみんなで同じサイトを見ながらワイワイやり、その場でお取り寄せ注文してみたこともあります。もちろん味の感想は次回のスカイプの話題になります。

 

現実の人間関係でちょっと疲れを感じた時に、長年お付き合いしているネットの仕事仲間たちに癒されることさえあります。もちろん、ビジネスという共通の話題と利益のために集まっているのですが、これがかえって、ただ芸能人の噂話をしたり、現実生活の愚痴を言い合ったりするだけよりも、関係が長続きし、少しずつ同志的な友情を深めて来れたことの理由なのかもしれません。

 

もちろん、長くやっていると、意見の食い違いや、顔の見えないコミュニケーションが引き起こす誤解などから、苦い結果になることもありますが、そういうこともすべて、現実に劣らない、というより、これも現実の経験なのです。

 

ネットの人間関係が現実より劣るとか現実を越えるとか、そういうことではなく、どっちであっても、それぞれの状況に応じてご縁を大切にし、気づきを与え合い、励まし合って成長していけば良いのです。ネット上の関係だからといって、約束をないがしろにしたり、挨拶をはしょったり、気遣いもなしに何を言ってもいいということはありませんよね。

 

インターネット、現実のどちらにしても、人間関係がうまくいかないときは、自分のどこが悪かったのかと謙虚に反省しながら、広くあたたかい心を持ちたいものだと思う今日この頃です。

 

この記事のライターはクミコ

 

 

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