82歳の現役プログラマー 若宮正子さん世界中から注目を集める

      2018/01/08

世界最高齢プログラマーとして世界中から注目を集める若宮正子さん。82歳のシニアがiPhoneアプリの制作を手がける現役プログラマーというから驚きです!

若宮さんがパソコンを始めたのは、還暦を過ぎた60代からだそうです。勤めていた会社を定年で退職したあと自宅で母親の介護を始めることになったのがきっかけだといいます。若宮さんは、人と会って話をするのが大好きな性格なので、外出して友だちとおしゃべりできなくなったのが何よりつらかったといいます。

そして孤独感を解消するツールとして目をつけたのがパソコン。Windows 95が登場する前でパソコンを使いこなすのは難しい時代だったようですが、書籍を買って独学で使い方をマスター。パソコン通信のチャットを利用して、友だちと大好きなおしゃべりを楽しんだのだそうです。

そしてパソコンの魅力に取りつかれた若宮さんは、独自のアイデアでパソコンを楽しく活用することに多くの時間を割くようになったそうです。現在は、自宅でパソコン教室を開いており、同世代のシニアの友だちと楽しくおしゃべりをしながらパソコンやスマホの楽しみ方を教えたり、IT関連の話題を取り上げて解説しているそうです。「若宮さんの教室を受講すると旦那や息子の話についていける」と、参加者からの評判もいいのだとか。

 

プログラマー 若宮正子さん誕生

そんな若宮さんは自身で制作したiPhone用アプリ「hinadan」(ひな壇)がアップルの審査を見事に通過。App Storeで公開されるやいなや、「81歳のおばあちゃんが作ったアプリ」として大きな話題を呼びました!画面に現れるひな人形を正しい位置に配置するというシンプルな内容ながら、App Storeでのアプリの評価は大半が満点の星5つで占められていたとか。

若宮さんが81歳にしてアプリを開発しようと思ったきっかけは、「シニアが楽しめるアプリがなかったから」だそうです。「若い人が好むゲームアプリは多いが、シニアには難しすぎて楽しめない」という不満を以前から感じていて、それならばパソコンが得意な自分で作ろうと思ったそうです。

最初、若宮さんはHTMLを使ったWebページ制作の経験はあるものの、プログラミングの経験はまったくなくゲームを作ると決めたとはいえ、どのような内容にするかも決められず、悩んでいたところ、東日本大震災のボランティア活動で知り合った小泉勝志郎氏に「この内容でゲームを作ってほしい」と依頼。

(小泉勝志郎氏はスマホアプリの開発やプログラミング教育を手がけるテセラクトの代表で、hinadanリリースの仕掛け人となったキーマン。)

職業柄、プログラミングは朝飯前の小泉氏だけに、自身が手がければすぐ形にできる。だが、「僕がプログラムを書くのはたやすいが、たとえ僕が作っても注目はされない。マーちゃん(若宮さん)がアプリを作ったとなれば絶対に話題になる!」と考え、若宮さん自身がプログラミングして開発することを薦めたのだそうです。

若宮さんがプログラミングをスタートしたのは2016年夏の終わり。神奈川県藤沢市に住む若宮さんと宮城県塩竈市を拠点にする小泉氏は、実際に顔を合わせる機会が限られていたものの、FacebookメッセンジャーやSkypeを使って相談をしながら日々アプリ開発を進めていった。小泉氏は「若宮さんはもともと英語が堪能だが、エラーメッセージなど分からないことは積極的にGoogle翻訳で調べる姿勢でいたのがプログラミングには有利だった」ようです。

シニアが使いやすいようにhinadanのアプリで工夫したことは、人形の移動や配置にスワイプの操作を用いず、タップで選択→タップで配置という方法を用いたこと。「スワイプはスマホ独自の操作なので、うまくやれないシニアが多い。指先が乾燥しているので、スワイプがうまくいかないこともある。画面のタップという単純な操作ならば、シニアでも問題なくできる」と若宮さんは解説しています。

中央に散らばる、ひな人形をひな壇の正しい位置に配置するという内容だが、知識のない若い人にとってはとても難しい。時間制限やゲームオーバーの概念を省いた。

正しく配置できると人形が大きく表示され、達成感が得られる。

若宮さんは「シニアでも若い人でも、ぜひプログラミングに挑戦してほしい。まずは簡単なものでよいから、自分で作ったアプリがiPhoneやiPadで動いた!という感動を味わってほしい」と語っています。「もし失敗したとしても、時間やお金をちょっと失うだけ。誰も死んだりはしないので、どんどん失敗を繰り返して成長すればよい」と述べています。

プログラマー 若宮正子さん

1935年生まれ。60歳でパソコンと出会い、動画の編集やSNSなど様々なことに挑戦。
80歳にしてプログラミングを学び始め、81歳で高齢者向けアプリ「ひなだん」を開発。
アップル社主催の「世界開発者会議(WWDC)」に招待され、
ティム・クックCEOから世界最高齢のアプリ開発者として紹介された。

◆シニアの生きがい作りをめざす全国ネット「メロウ倶楽部」副会長
◆NPO法人ブロードバンドスクール協会理事

 

翼をもらったプログラマー 若宮正子さん

定年退職した若宮さんは母の介護に専念しなければならなかったため、家にこもっている生活を少し憂鬱に感じていたそうだ。「介護とおしゃべりを両立させたいな」と。そこではじめたのがインターネットだった。シニア向けのサイト「メロウ倶楽部」に参加し機械音痴だった彼女は、パソコンの使い方すらわからず、接続をするだけで3ヶ月も要した。パソコンがインターネットにつながり、「ようこそ、マーちゃん」という画面上の文字を見た時には、汗と涙で顔を濡らしたそうだ。

「私は翼をもらったのです。その翼はパソコンを使う前には知らなかったような広い世界へ私を連れて行ってくれたんです」インターネットやパソコンの可能性を感じた若宮さんは、その後Excelを使ったイラスト作品(Excel アート)を考案し、一躍有名人となりました。

2017年からプログラミングの勉強をはじめ、シニア向けのゲームアプリ「hinadan」を開発した。「多くのアプリは若い人向けで、私と同世代の人にはつまらない。年をとると、目も悪くなるし、指も思うように動かない。そういう人でも楽しめるように配慮した」ゲームのようです。

「それにね、何かにトライして失敗しても、無駄になることは絶対にないんです。だって失敗から勉強できるわけだし、経験を積めるので、今後につながっていく。失敗はすごく貴重な体験です。だから、私は、若い人はいっぱい失敗した方がいいと思います」

「hinadanアプリもたくさん失敗がありましたよ。海外の方からこんなに反響があるなら別の名前にしたほうがよかったかしら?とかね(笑)。でも、チャレンジすることはすごくいいことだし、うまくいかなくても死んだり怪我したりしないから。大いに失敗を楽しんだほうがいい。いいじゃないですか、失敗したら失敗したで」

そう語る82歳の若宮まさ子さん、ご高齢でありながら好奇心と行動力にあふれ、どんな事にも挑戦する姿勢は素晴らしく、見習いたいと思うステキな女性ですね!

 

この記事のライター☆TAKAKO

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